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親の心子知らず 1

金曜日のこと。

S様がお子さんのひびき君とご来店。
ひびき君はその日が美容室デビューでカットを。
S様は前髪の縮毛矯正とカラーのため、ほぼ3時間コースです。

いくらお利口さんのひびき君とは言え、3時間遊び相手無しでは退屈であろうと思い、娘・真緒を保育園を休ませて連れていきました。

真緒の方が数ヶ月早く生まれてますが、ひびき君と同じ年の生まれということもあり、ちょうど良かろうということで(^-^)

ひびき君は大好きな電車のおもちゃやDVDを、真緒はお決まりのプリキュアグッズを持っての登場です。

『プリキュアで遊んでいいよ(^O^)』
『電車で遊んでいいよ(^O^)』

そんなかんじで微笑ましく遊びだし、やっぱり子供は順応性が高いなぁ...

と思うのも数十分。

『まお、プリキュア見たい』
『ひび君も電車見たい』

あらら。

そこは真緒ちゃん、お客様なんだからひびき君に見せてあげてよ...

親のそんな気持ちは子供には通用せず、参ったな...と思っていたら、
植村が助け舟。

『じゃあジャンケンで勝った方が先で、1つ見たら交代。約束だよ!いい?』

『はぁいo(^▽^)o』

『最初はグー!ジャンケンポン!』

心の中で《頼むから真緒、負けてくれっ!》

との思いも虚しく、こんなときに限って娘の勝ち(T_T)

S様に『本当にごめんなさい』と告げるとS様はニッコリ笑顔で
『世の中そんな甘くありません。どうぞ真緒ちゃんから...』とおっしゃって下さいました。

私より一回り以上若いのに、本当にしっかりしていていつも可愛らしいS様。
それではお言葉に甘えて.........

『真緒!一つ見たら、ひび君と代わるのよ!いい?!』
『はぁい』

と言うわけで、2代目プリキュア"ふたりはプリキュア・スプラッシュスター"の上映会の始まりとなりました。

オープニング曲とともに歌い、踊る娘のそばで、ひび君ちょっとつまらなそう(-_☆)
おうちから持ってきた新幹線のおもちゃで遊び始めました。

スイッチを入れ、新幹線が動き出すと、走行音とともに『毎度ご乗車ありがとうございます』とのアナウンスが聞こえ

『へえぇぇぇ。最近のおもちゃってすごい!良くできてるのねぇ!』

なんて感心しているのもつかの間

『これはちょっとうるさいからぁ、止めておこうね(=^▽^=)』

ブチッ!!!!!

娘がそう言いながら、新幹線のスイッチを切ってしまった!!!!!!

こらぁ~!!!!!
何てことするのまおぉぉぉ~!!!!!!!!

............今週末妹様の結婚式のヘアセットで、S様が来店されるのですが、会わせる顔がありません(|||_|||)

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